中国語をたくさん読む/多読
習った上で慣れる
外国語を勉強するとき、通常は文法や単語を勉強し、その上で文章を読むというような手順を取ります。
会話の学校だったら、その後で会話の練習などがあるのでしょうか。
これらの手順は効率的に外国語を理解していくうえで理にかなった方法です。
ただ、これだけで十分だと言えるでしょうか?
確かに、文法を理解し、単語の意味がわかり、文章が読めるようになりました。
会話練習をすることで、時間をかけて文章を作ることが出来るようにもなるでしょう。
でもこれだけでは、中国語を使えるという状態からは程遠いでしょう。
つまりこれだけでは、ある程度のスピードで中国語を読みこなし、人が話している内容を理解し、自分の言葉で話すと言うことは出来ないのです。
実際に使えるようになるためには、短時間で対応できなければなりません。
そのために何が足りないかと言うと、中国語を定着させるトレーニングが足りないのです。
中国語の文法を勉強することで正しい語順はわかりますが、しっかり定着していないと短い時間で文章を組み立てることは出来ません。
単語の日本語訳を知っていることで、言葉の意味はわかりますが、実際の会話の中で瞬間的に理解していくことは出来ないでしょう。
実際に中国語を使いこなせるようになるためには、時間をかけなくても対応できるように定着させることが必要なのです。
「慣れ」と言ってもいいでしょう。
中国語に慣れるための方法
中国語になれるためにはいくつかの方法があります。
お金と時間に余裕がある人は、中国に一年ぐらい語学留学するのが手っ取り早いです。
語学学校に通うのも一つの手ですが、中国語に慣れるために語学学校を利用すると相当高くつくかもしれません。
かなりの回数の授業を受けないと「慣れる」と言う所まで行きませんから。
経済的には留学の方がよほど安上がりかも。
お金も時間も余裕がない私たちのとりうる手段は2つです。
一つは繰り返しの音読。
テキストの文章を50回・100回と繰り返しよみ定着を図ります。
もう一つの方法が多読で、中国語の本をたくさん読むことで中国語に慣れていきます。
「多読」の方法
さて、中国語に慣れるために多読を使用と言う方にいくつか注意事項があります。
まず、多読のための教材の選び方です。
基本的にはやさしい本を選ぶのが望ましいでしょう。
自分にとっては優しすぎると感じるくらいでもいいかもしれません。
多読の目的が中国語に慣れることにあるので、途中でわからなくて頻繁に中断するようではその効果は得られません。
左から右に読んでいって、すっと意味がと得れるぐらいやさしいものにしましょう。
次に辞書は極力使わないようにするのがいいでしょう。
わからない単語が出るたびに辞書を引いていると、そのたびに中国語を読む行為を中断することになり、中国語になれるという目的に反します。
また、自分にとってやさしめの教材を選んでいるはずなので、未知の単語があっても、前後関係から意味が取れるはずです。
その意味でも辞書はあまり必要ないでしょう。
個人的にお薦めしたいのが、声に出して読むことです。
感覚的な話ですが、声に出して読むと文章が頭に残る感じがします。
それに、音読することで中国語の音声も定着するのではないでしょうか。
いつも音読と言うわけには行かないでしょうが、だまされたと思って時々試してみてください。