中国語が話せない中国人

私たちが中国語として認識している言語

私たち日本人が中国語と呼んでいるのは「普通 」と呼ばれる言語です。
実際、辞書の定義でも、

【普通 】
『名』
現代中国の共通語.
◆北京音を標準とし,北方方言を基礎方言とする.
(デイリーコンサイス中日)

とあります。

そもそも中国には多数の民族が存在し、その結果必然的に多数の言語が使われていました。
共通の言語を作って意思の疎通をしやすくしようということで導入されたのが普通です。

普通 を話せない中国人も多い

この「普通 」に関して面白いニュースがありました。
2006年9月5日のasahi.comによると「04年の段階で、中国の約13億人のうち普通話ができる割合は53%にとどまった」とあるのです。

つまり、共通語としての「普通 」を話せるのは約半数で、残りの半数は私たちが中国語と呼んでいるものが話せないということなのです。
人口が13億人もいる国ですから、約6億人は「普通 」を話せないわけですね。

これだけ話せない人がとなると「共通語」と呼ぶにはちょっとムリがあるような気がします。

中国の公用語なのですが、導入されて歴史が浅いので教育を受けていない人も多いということなのでしょうね。

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