同じ普通話でも中国語の方言・なまりは聞き取りが大変

私達が普段聞いているのは北のほうの発音

普段皆さんは教材に付属のCDなどを聞いて中国語をしていることと思います。
あるいは、中国語講座のラジオやテレビなどを聞いて学習しているかもしれません。
これらの講座や教材での中国語の発音は北京を中心にした北の地域の人の発音です。

北京以外の地域での発音はどのような感じなのでしょうか?
あっ、ここで言う中国語は「普通話」のことですよ。
広東語などの方言が北京の人の発音と違うのは当然ですからね。

日本語でも地域によって結構違いますよね。
特に、年配の人の訛りは同じ日本人でも聞き取りにくい場合があります。

また、英語もアメリカ英語とイギリス英語は結構音が違います。
アメリカ英語のなかでも移民の人の英語やアフリカン・アメリカンの人の発音も聞き取りにくいことがあります。

「同じ普通話なんだから別の地域に行っても似たようなものだろう」とお考えかもしれません。
全然聞き取れないなんて事は無いだろうという気もします。
実際の所、どの程度聞き取り辛いものなのでしょう?

人によっては何を言っているかさっぱりわからない場合も

日本語の状況と同じで、若い人は比較的北京の人に近い発音をしているようです。
テレビなどのメディアの影響なのでしょうか。

年配の人は、聞き取りにくい人も結構いるみたいです。
50歳代の上海出身の方の発音はさっぱり聞き取れなかった経験があります。
かなりゆっくり話してくれたんですけどね。
そもそもの発音が結構違うので、ゆっくり話してもらってもさっぱりわかりませんでした。

仕事上中国語が必要で、上海や広州などでのビジネスをお考えの方は、多少準備をしておいた方がいいかもしれません。
発音の違いに戸惑う可能性があります。

上海の人の発音

私自身もそれほどたくさんの人の発音を聞いているわけではありません。
その中でも、比較的良く聞く上海の人の発音を例に挙げてみます。

「何」という疑問詞である「shen2 me」という単語はご存知ですよね。
この単語が聞き取れないのがショックでした。
カタカナで書くと「センモ」に聞こえます。

例えばという意味の「比如説(bi3 ru2 shuo1 )」という単語も違って聞こえました。
カタカナで書くと「比如」の部分が「ピールー」に聞こえるんですね。

と、こんな感じで基本的な単語でも聞き取れないことも。
もちろん、文脈で推測できることも多いのですが、常にうまくいくわけではないですよね。

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