中国語に限らず、外国語を学ぼうとする人は、スクールに通うことが多いでしょう。ただ、外国語のスクールは費用が高いところも多く、個人的にはコストに見合わないものだと思っていました。
経験上、語学の学習はある程度一人でできることは知っています。ですから、高い費用を払ってまで行く意味は無いと思っていたのです。
ああ、別に、語学スクールの料金の高さを非難するつもりは無いですよ。スクールを運営するのに、それなりにコストがかかることは理解しています。
ちゃんと教えようと思えば、講師一人に対する生徒の数も少なくなります。ですから、受講料に対する講師の人件費が高くなるのは当然です。それにこの手のスクールは、それなりに立地が大事です。ですから、教室の家賃もバカにならないはずですよね。さらに言うと、生徒を集めるには、それなりの広告宣伝費もかかります。また、企業としての利益も必要でしょう。こうやって考えていくと、それなりの値段になるのは納得します。
費用対効果で考えると外国語スクールは割高
でも費用対効果で考えると、支払う料金ほどの効果があるかどうかは疑わしいのです。例えば、某スクールでは80分の授業一コマ当たりの料金が6,000円になるそうです。6,000円といえば、テキストが3冊くらいは買える値段ですよね。それだけの料金を1回の授業に払う価値があるとは思えないのです。なにせ、かなりの部分までは独学が可能ですから。
もっというと、グループレッスンでは授業中なのに学習ができない状況になることもあります。具体的には、グループの中に一人できない人がいるようなケースです。こういうケースでは、授業時間の大半はその人のために裂かれてしまいます。80分の授業時間のうち20分は、その人の相手をするのに講師が付きっ切りなんてことも起こるからです。そんなときは唯ぼうっと見ていないといけないんですよね。授業が1回6,000円としたら1,500円分はそんなことのために消えていくのです。
こういうことがあるので、割高感は否めません。
もちろん、スクールに通わないと難しいこともありますよ。例えば、発音のチェックはネイティブにやってもらうしかないですよね。あるいは、作文の添削も、ネイティブにチェックしてもらいたいものの一つです。
ただ、そのためだけに、「1回6,000円も払うの?」というのが疑問なわけです。
モチベーションを維持するためと割り切って安いスクールに
ただ、スクールに通うのには、直接的な学習とは関係ないところでメリットがあります。それは、モチベーションの維持です。
週1回のペースで授業があれば、それにあわせてある程度予習復習はしますよね。実はこういうのが学習を続けていくためには大事なのです。
例えば、あるとき突然勉強への意欲がなくなったとしましょう。独学の場合は、この時点で完全に切れてしまうでしょう。その後に勉強を再開するのは難しいはずです。しかし、週1回でもスクールに通い中国語に触れていたらだいぶ状況は違います。やる気を取り戻した段階で、自然に再開できるのです。
また、担任を置くグループレッスンだと、毎回決まった人と一緒に勉強することになります。同じグループになる人は、レベル的に近い人が多いはずなので、学習の刺激にもなります。やっぱり、仲間とかライバルがいるのは、学習意欲をあげるのに役立ちそうです。
でも、こういう目的なら、値段が安いスクールでもいいはずなんですよね。そうであれば、有名校の値段が高いコースを選ぶ必然性はなくなります。
トータルで同じ料金なら、値段が高い講座を選んで短期間受講するよりも、安い講座で長期間受講するほうが意味があるはずです。なにせ、語学学習では継続して学び続けることが大事ですから。価格差は2倍以上ありますから、同じ予算で学習できる時間はそうとう違ってきます。
また、モチベーションの維持という目的なら、学習サークルのようなものでもよさそうですね。
スポンサードリンク
関連した記事を読む
- NHKラジオ講座に本気で取り組むならCDの購入を
- イギリス政府は中国語学習を推奨│ 小学生の外国語教育を必修化へ
- 日本企業の中国離れは進んでいるのだろうか?│ そういう動きがあっても驚きませんけどね
- 中国で従業員が日本人幹部を軟禁│ 一気にそこまで行っちゃうわけ?
- 日中・中日辞典が両方入って6千円台の電子辞書 キヤノンWORDTANKS503│ これは単純にお得なんじゃないだろうか