電子辞書が本格的に使われるようになり始めた頃は、次々に新しいモデルが作られました。そんな中で、英語以外の外国語辞典を収録した電子辞書も、多数販売されていました。
しかし、一時の電子辞書ブームが去り、外国語辞典を含んだモデルはどんどん減っています。フランス語やスペイン語などの主要な言語でも、一社以外は新しいモデルを作っていません。
そんな中で中国語のモデルは、コンスタントに新しいものが作られています。ほとんど唯一の例外と言って良いでしょう。
中国語の電子辞書が作られ続けるのは、偶然ではありません。それなりの理由があります。
その理由の一つは、学習者が多いためでしょう。英語を除けば、中国語は現在最も学習者が多い言語のはずです。
ただ、それだけが理由ではないように思います。もう一つ大きな理由がありそうです。
中国語の紙の辞書は使いにくい
中国語の電子辞書の新しいモデルが作られる最大の理由は、中国語の紙の辞書が使いにくいからでしょう。
中国語というのは、ご存知の通り、全てが漢字で書かれています。そして、漢字というのは、見ただけでは読み方がわかりません。ですから、アルファベット表記の言語のように、簡単に辞書を引く事が出来ないのです。
それではどうするかと言うと、部首と画数を頼りに辞書を引く事になります。漢和辞典と同じ要領ですね。
しかし、これは非常に効率が悪い。子供の頃に漢和辞典は使った事があるでしょうから、皆さんお分かりでしょう。一つの文字を調べるだけでも、相当の時間がかかります。
しかも中国語の場合は全てが漢字です。ですから、知らない単語を調べるのは本当に時間がかかる作業になります。
電子辞書を使えば簡単に解決
しかしこの問題も電子辞書を使うと簡単に解決が出来ます。
電子辞書の中国語モデルは、手書き入力の機能がついています。タッチペンなどを使って、手書きで漢字を書いて調べる事が出来るのです。手書きで入力すると、図形的に近い文字が候補で出てくるわけですね。
想像していただくとわかるでしょうが、部首から調べるのと比べると、この方法は明らかに効率的です。かかる時間も数倍違うはずです。
中国語の電子辞書がモデルチェンジを繰り返せるのには、このような理由があるのではないでしょうか。要するに、必要とされているのです。
手書き入力が求められている証拠
中国語の電子辞書には、1万円を切るような安価なモデルも存在します。しかし、そんなモデルでも、手書き入力にはしっかり対応しているものが多いです。
このことは、手書き入力が中国語の電子辞書に欠かせない機能である証拠と言っても良いでしょう。
手書き入力の機能は、コンパクト化するときの障害になります。また、手書き機能がつけば、当然コストアップ要因にもなります。
それにもかかわらず、手書き機能は是非ともつけたい機能であるわけです。
音声メインでのサポートも役に立つ
中国語の電子辞書が紙の辞書よりも有利な点は、もう一つあります。それは、電子辞書は音声面での機能がついている点です。
中国語は発音が難しい言語です。ですから、音を聞いて学習するのは、意味があることといえるでしょう。特に、初級の方には、音声面でのサポートはとても重要です。
しかし、ある程度発音トレーニングをしないと、紙の辞書にあるピンインだけでは正確な発音はわかりません。せっかく辞書を引いても、正しい発音がわからないのです。
これでは学習の効率は悪くなりますよね。
中国語では電子辞書を使おう
以上のような理由で、中国語学習には電子辞書が役に立ちます。中国語の電子辞書を使う事で、紙の辞書を使うよりも効率的に学習が出来るでしょう。
電子辞書は必ずしも安いものではありません。でも、無理をしてでも購入する価値はあると思いますよ。
ちなみに、私は中国語以外の外国語も学んでいます。具体的にはフランス語・イタリア語・スペイン語・ドイツ語などです。しかしこれらの言語の学習では、中国語のように電子辞書が欲しいとは思いませんでした。紙の辞書で事足りるケースが多かったのです。
中国語は電子辞書と特別相性が良い言語だと思っています。
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