イギリスで小学校の外国語教育が必修化される見込みのようです。7ヶ国語の候補の中から学校ごとに1つを選んで、子供たちに教える計画をしているようですね。その中に中国語が含まれています。
朝日新聞で、「英国の小学生、外国語必修へ 政府イチオシは中国語」というタイトルで記事になっていました。
記事の中では中国語のほか、ドイツ語やスペイン語が挙げられています。さらには、ラテン語や古代ギリシャ語なんて言うのも含まれているようですね。
日本で古典や漢文の授業があるようなものか
ドイツは経済が好調ですから、ドイツ語が候補なのは納得できます。話者の数が多いという意味で、スペイン語があがるのも、まあ、納得できるところです。でも、ラテン語や古代ギリシャ語なんて言うのも挙がってくるのですね。
この2言語については、「現代語の文法や語彙(ごい)の理解に役立つ」というのが選定理由らしいです。この2つはヨーロッパの言語のルーツと言える言語ですから、全くわからないわけではないですけどね。ちょっと微妙な気がしないではありません。
ただ、冷静に考えれば、日本でも同じ事をしています。日本の中学校でも古文やら漢文の授業がありますからね。それと同じ事だと思えば良いのでしょう。
ところで、イギリス政府のイチオシは中国語なのだそうです。「将来性がある言葉」というのがその理由だとか。中国の経済面での影響力は今後大きくなるという見通しなのでしょう。まあ、妥当と言えば妥当なのかもしれません。
実際に、どのくらいの比率になるのか、興味深いところです。中国語を選ぶ割合も気になりますが、ラテン語とか古代ギリシャ語を学ぶ割合がどの程度になるのか興味があります。
外国語が苦手なイギリス人
ところで、イギリス人はやっぱり外国語が苦手なのだそうです。「欧州14カ国で昨年実施された外国語の学力調査で英イングランドは最下位クラス」なのだとか。
英語を母国語とする人たちは、外国語が苦手だと言うイメージを持っていました。どうやら、イメージだけでなく、本当に苦手のようです。
確かに、英語以外を母国語にする人が英語を勉強するようなメリットは、英語話者には無いですからね。ビジネスシーンなどでは、相手が英語で話してくれるケースが圧倒的に多いでしょうし。
それに、記事によると、イギリスでは04年以降、14歳以降の外国語学習が必修ではないのだそうです。履修者も激減したのだとか。まあ、当時のイギリスの状況を考えると、他国後を学ぶメリットは大きくなかったのでしょうけどね。外国語の必修なしって、すごい状態ですね。日本では全く考えられない状況です。
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